看護師への転職:社会人からの挑戦

転職を本気で考え始めたきっかけ

「このままでいいのかな……」
それが、OL時代の私が毎日なんとなく心の中でつぶやいていた言葉でした。

人間関係はそこまで悪くない。給料もそれなりに安定している。
でも、実家から離れている県外に就職して5年。地元にいる両親も気になる。

高卒で入社した職場は、大卒や短大卒の同期とはレベルが違うのに、
製造部門から異動した先の仕事は海外と英語のやりとり。翻訳ソフトを駆使しながらの毎日。

モヤモヤしている中、早期退職制度の募集が始まり、迷いなく応募していました。

そんな私がふと「看護師になってみたい」と思ったきっかけは、祖父の何気ない言葉。
「看護婦さんになってほしい。」でも「どの学校に行く?」「今からでも大丈夫?」
不安はたくさんありました。

それでも「このまま何も変わらない人生」の方が、私には怖かったんです。

退職後、1年目は好きなことをし、2年目は派遣事務の仕事に。
でも「資格がないと仕事がない時代」を痛感。

ある日、お寺のお坊さんがしている姓名判断と人生相談に参加しました。
そのとき言われた言葉——

「あなたは看護師になる運命。」

この一言が、私の背中を強く押してくれました。


社会人からの看護学生は、正直かなり大変だった

お坊さんに背中を押してもらい、無事、看護学校に入学。

病院が併設している学費の安い学校が偶然地元にありました。
25歳での入学でしたが、上は30代の方もいました。
他の学年も1/4は社会人からの入学者。少し安心しました。

社会人は若い人より2倍勉強が必要と言われていましたが、
根は真面目なタイプなので、成績は良かったです。

座学は問題ないのですが、実習が特に大変。
指導者の言葉に凹んだこともあったけど、そのたびに気づきをもらえました。

同じように社会人から入学した仲間と励まし合って、
一歩ずつ乗り越えるたびに「私は本気で変わろうとしてるんだ」と実感できました。


看護師として初めての現場。そして今

初めての現場は総合内科。
社会人からの看護師だったので、ある意味で度胸はありました。

年下の先輩が腕を貸してくれて、採血や点滴の練習をしたのを今でも覚えています。

少しずつできることが増えていって、
はじめて患者さんに言われた言葉。

「ありがとう。あなたが来てくれると嬉しい。」

…涙が出るくらい嬉しかったです。

その後、精神科、小児科と経験を重ねて、今も学びの毎日。
この道を選んで、本当によかったと心から思っています。

ただ、OLの世界を知ってから看護師になったからこそ、
正直、身体的にも精神的にも辛いことは多いです。


今、同じように悩んでいるあなたへ

「このままでいいのかな」って感じている人がいたら、
その直感はきっと大事にした方がいいと思います。

私も、看護師に向いているかなんて全く分からなかったけど、
行動してみたからこそ、今こうして振り返ることができています。

もし少しでも誰かの背中を押せたなら、それが何より嬉しいです。

実習の中では、自分の得意・不得意もはっきりしてきます。
私は救急、OPE室、外科は向いてないとわかりました(笑)

そして、どこの病院に就職したらいいかも、実習を通して見えてきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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